NFPA79規格情報

■ NFPA79の2012年度版が改訂されNFPA79-2015版として発行されました。

2014年5月19日NFPA79-2012版が改訂され米国規格ANSI/NFPA79-2015版として発行されました。この2015版の規格適用は各州によって異なりますが、順次に各州にてNFPA70に従い適用されることになりますので、ご留意ください。

 

この改訂に伴いまして、来る12月5日(金)にNFPA79-2015版の解説セミナーを開催致しますので、この機会に是非ご参加下さい。終わりました。

 

■ 制御盤の観音扉や複数扉と主電源開閉器との間の扉インターロックの要求について。

扉インターロックについて以下のような質問がありました。
「観音扉の場合、扉インターロック機能を有する主ブレーカの外部操作ハンドルが付いている扉側は主ブレーカと扉との間で扉インターロックすることが可能ですが、この外部操作ハンドルをOFF位置にして主ブレーカを遮断した後、一旦、両側の扉が開き、再度、外部操作ハンドルの付いている扉のみを閉めた場合、主ブレーカのON操作が可能となり、反対側の片扉が開放の状態で制御盤が運転可能となる危険がある」との指摘があり、その対応法についての質問がありました。

 

NFPA79-2012版より5.3.1.4項には制御盤に電源供給される各主電源開閉器または主ブレーカとエンクロージャ・ドアとの間にドア(扉)・インターロックをとることが要求されています。すなわち、扉インターロックとは主電源開閉器(ブレーカ)の外部操作ハンドルをOFF位置にして電源遮断しないと扉を開くことができない構造にすることです。これは制御盤の観音扉や列盤の複数扉についても同様です。

 

従って、主電源開閉器の外部操作ハンドルが扉の左前あるいは右前に付いていようと、何れかの扉が開放されたときは必ず主電源が遮断されていることを求めています。この指摘については6.2.4項に従い電気的あるいは機械的インターロックで対応することになりますが、電気的インターロックについては各扉にドア・リミットスイッチを設けることで対応し、何れかの扉が開放されたときに主電源開閉器(ブレーカ)が遮断される電気回路を構成することになります。なお、扉の機械的インターロックについては復数扉に対応するドアインターロック部材がメーカーより供給されていますので、ご確認ください。

 

また、6.2.4.2(3)項の規定により主電源開閉器の外部操作ハンドル付の制御盤については内部操作ハンドルの追加と内部操作ハンドルの施錠機能の追加が要求されていますのでご留意ください。

 

以上