■ UL508AとSCCRの解説セミナーの開催。
NEC 409章に従いNFPA79およびUL508Aにより全ての産業用制御盤には短絡・地絡事故による故障電流に対応するSCCR値を表示することが規定されました。
2009年11月に米国シカゴUL本社で開催されたUL508AとSCCRの解説内容を出張説明致します。
小グループ10名以下の解説セミナーについての案内書をご希望の方、またはご質問のある方は以下のe-mailアドレスにてお問い合わせ下さい。
Email:info@almak-japan.com
■ UL508Aによる制御回路の保護について。
制御回路の制御トランスやDC電源ユニットの1、2次側の過電流保護機器を度々不適当な電流値や保護機器で選定した設計を見かけますので、北米向けでは特に注意が必要です
制御回路を過電流保護する目的は火災防止のため短絡・地絡保護することであり、また同時に接点溶着等による異常動作を防ぐことを主な目的としています。言い換えれば機械装置の故障や異常時には確実に安全に停止させることである。従って、選定には産業用機械の安全規格UL508Aに従った設計が要求されています。
UL508Aでは上記の目的で制御トランスの制御回路を保護するために具体的な定格電流値で過電流保護するように規定しています。すなわち、制御トランスの1次側と2次側の過電流保護機器の定格電流値は表42.2により選択するように規定されていますのでご確認ください。なお、電源側についてはUL489等の動力回路に対応した過電流保護機器の選定が要求されます。
(表42.2参照、)
● トランス1次側の過電流保護機器定格値
1次側の定格電流値 A1 |
9A以上 |
2~8.99A |
2A未満 |
1次側の過電流保護機器定格(A1の%以下) |
250% |
250% |
250% |
● トランス2次側の過電流保護機器定格値
2次側の定格電流値 A2 |
9A以上 |
9A未満 |
2次側の過電流保護機器定格(A2の%以下) |
125% |
167% |
注記: |
算出値が標準電流値に合致しないとき直近上位の標準電流値の過電流保護機器を使用可。 |
以上