スラッシュ定格電圧の機器選定に注意!

欧米向けの電源電圧3相480V 60Hzの電源回路から供給される制御盤を設計する場合、分岐回路にはコンパクトタイプの自己保護コンビネーションモーターコントローラ(SPCMC)を使用することが多くなっています。

 このSPCMCの定格電圧はスラッシュ定格電圧480Y/277V表示となっていますので、電源供給電圧の配電方式がコーナー接地方式の多い国内の3相 D結線400V-440V回路で使用する場合はそのSPCMCを使用できませんので注意して下さい。

 

理由はSPCMCのスラッシュ定格電圧は対地電圧が277Vであり、対地電圧400-440V回路の国内の配電方式では対応できないためです。

欧米仕様の機器を選定するときはスラッシュ定格電圧が多いため、国内で試験運転をする場合にはY結線の出力電源トランスを選定することになります。

以上

12月5日 東京 NFPA79-2015版セミナーにて解説します。

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