北米向け制御盤にコンセントを取付ける際に注意すること。

 コンセント/プラグの使用目的には通常の機械の運転に不可欠な関連機器へ電源を供給するassociated equipmemmt用コンセントと故障点検、試験検査や較正等で使用するポータブル機器等へ電源を供給するaccessory equipment用コンセントがあります。このaccessory equipment用のコンセントを設置する場合には多々条件がありますので注意が必要です。特に要求されるGFCIは国内の仕様と異なっていますので注意してください。

 

コンセントの設置条件 (15.1.1項 参照)

1)制御盤の外部で使用するための盤面取付コンセントはGFCI(Ground-Fault circuit interrupter)を使用すること。

2)電源は1線接地された単相AC120Vであること。

3)コンセントは125V 15A 又は20A定格のNEMA5-15Rタイプであり、準拠品ではなくListed(UL498等)

認証品であること。

4)コンセント回路の接地側導体は18.2項(0.1Ω以下等)による装置接地回路の連続性試験に適合していること。

5)コンセント回路の充電側回路は1P15Aの過電流保護機器UL489にて過電流保護されていること。

6)制御盤の電源開閉器のOFF操作でコンセント回路が遮断されない除外回路は5.3.5.4項に従い警告表示すること。

7)盤面コンセントにはカバー等を設け、外部の環境に対応した保護カバーを設けること。

8)定格20A、125Vを超える関連機器用の電源供給コンセントについては別途13.4.5.3項、7.2.5項を参照。

 

なお、GFCI(Class Aタイプ5mA感度要求)には2種類あり、UL943(CCN: KCXS)のListed品とUL489とUL943(CCN: DKUY)の2つの機能を有するListed品を選定することができる。従って、コンセント回路にUL943のGFCIを選定した場合には、UL489の1P15Aの分岐回路ブレーカ等を追加選定する必要があるので注意して下さい。

次回は動力回路と制御回路に設置するコンセント回路の違いについて解説します。

以上