NFPA 79-2018版によるClass 2回路での絶縁監視モニターの設置要求について(追記)

NFPA 79-2018版で規定されている制御回路の非接地回路について、8.3.2項に於いては絶縁監視モニター(Insulation-monitoring device)を設置して回路の地絡事故時にそれを警告表示するか、又はその回路を遮断することが求められています。

 

ただし、例外規定としてClass 2 回路については絶縁監視モニターの設置は必要ないと規定されています。

 

現在、NFPA 79-2021版の改訂作業が進んでいますが、この8.3.2項が改訂され 例外規定に於いて非接地回路のClass 2回路であってもリスクアセスメントの実施結果によっては絶縁監視モニターの設置が要求されることになります。

 

この改訂の理由は実情より、Class 2回路であっても地絡事故によっては意図しない危険な起動や動作等、あるいは機械の停止機能が無効になるリスクがあると指摘されました。

 

この規格8.3.2項の例外規定はまだ改訂されていませんが、NFPA79で要求されている基本原則4.1項により、機械のリスクアセスメントの実施が優先されますので、Class 2回路に於いてもリスクアセスメントの実施によっては8.3.2項の如何にかかわらず絶縁監視モニターの設置が必要となる場合がありますので、ご注意下さい。

 

追記:

制御回路で使用される非接地回路用の絶縁監視モニターについてのメーカー問合せが多々あり、盤内コンパクトタイプとして欧米で使用されている製品の入手先としてイートン・エレクトリック・ジャパン社  055-972-1370 Type EMR6-R250-A-1 を紹介しますので、直接問い合わせてください。その他ABB社製等があります。